永く使う、小倉織の手帳

2023.11.9
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Goals

SDG目標

手帳をより永く使える仕様に

当社では毎年お世話になったお客様に向けて、一年の感謝を込めて年度末にオリジナル手帳をお配りしています。
今までは鮮やかな色合いが楽しめるレザーで手帳のカバーを制作していましたが、今年度からは新たに小倉織のカバーも追加しました。
何年も使っていると革のように艶感が出てくるため、永く変化を楽しみながら使用していただくことが可能です。

小倉織とは

小倉織は日本に綿が普及し始めた江戸時代から昭和初期にかけて現在の北九州市で生産されていた織物です。
縦糸の密度が横糸の約2倍もあり丈夫なこと、その独特な縦糸の模様の美しさから武士の袴や帯に使われていました。
その後一度機械生産の波に押されて廃れてしまったのですが、1980年代に染織家の築城のりこさんが小倉織の端切れを見つけ、その艶に魅せられたことから復刻への研究が行われ、現在の小倉織が出来上がったと言われています。
来年度の手帳に使われる小倉織の生地は、紫のストライプが横糸よりも細くて倍の本数が使われていることからとても綺麗なグラデーションになっています。

廃棄を減らすために

これまで、手帳カバーと手帳本体のセットでお配りしていましたが、今年からは手帳本体のみのお渡しもできるようになりました。
気に入った手帳カバーを数年単位でお使いいただくことが可能です。

また、手帳カバーに限らず、当社では製品をより永く使っていただけるように研究や改良を重ねています。
採用する素材の歴史や制作過程を踏まえ、ものの価値を丁寧に、そして正確に伝えていけるようこれからもものづくりを行っていきます。